完全無欠のロックンローラー
「完全無欠のロックンローラー」という珍曲が街中(有線放送)で頻繁に流れていた時代がありました。
深夜ラジオでも …
“完全無欠”は惹句だったのか、それともただ変な歌詞のコミックソング(Novelty song)だったのか、評価は様々だったのでしょうが何とか歌謡祭のグランプリ曲なのでした。
この”完全無欠”の印象を強くする資料があります。
令和3年度版 情報通信白書 です。
抜粋をご覧ください。
総務省というお役所そしてこの国が目指すものの虚しさが見え隠れしています。
SDGsを意識するあまりに足元を見ようとしていない。
つまり現日本社会やついこの間までの日本社会の実相をつぶさに検証していないことがわかります。
この30年あまりの情報通信政策をこんな文書で糊塗するかのような内容。
ここまでうまくいっていたのか、どうしてうまくいかなかったのか、が詳細に書かれていません。
省略でいいのでしょうか。
まったく理解できない。
そして何よりも読んでいて辛いのは文章も図表も一貫して講釈ぶっているところです。
「誰一人取り残さない」はずですよね?って疑ってしまいます。
相変わらず流行らせたいのかカタカナ語も多く技術用語に託けているような印象を強く受けるわけです。
この社会が豊かになっていくことを目指すという方針に異論を唱えるわけではありません。
方針や高い理想を強調するあまりに惹句の粗製濫造が過ぎると言いたいわけです。
“完全無欠”は使わなかったけれども完全無欠みたいなものを目指している役所文書はどんな天狗の投げ文を参考にしたうえで完成したのでしょうか。
(電通がある一定の人たちの投げ文を解析したような手法?)そんな予防線を張る心理で書いていると指摘せざるを得ない。
ちょっと強くなってしまいましたが、期待するがあまりの私の素の反射なのです。
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ちなみに「完全無欠のロックンローラー」のシングルレコードのB面は「道化師」というタイトルでした。
聞いたことないけれども … 「完全無欠のロックンローラー」って騒いでおいて裏面が「道化師」。
なんとも粋な計らいですね。
情報通信ってほんとうに良いものですね … 誰かが言ってた。
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