目の前を大きな豚が運ばれて行きました。

私の前を進む大型トラックには何頭載せられていたのでしょう。

ふとよぎったのはあのドナドナの歌です。　

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最近ネットでは「動物の数え方は死んだ後に残る部位で決まる説」が拡散しています。

ある作家のこじつけが真しやかに広まったわけですが、それはそれとして。

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私などは死者の数をもっぱらその多寡で感受するようになってしまっています。

戦争・紛争での死者数。

自然災害での死者数。

事故での死者数。

自殺者数。

どのあたりからが大変なことでどのあたりならまあ仕方ないで済まされるのか。

微分・積分はいつか解るようになるけれども、こっちは解りそうにない。

はっきりしていることは自分もいつか何かに巻き込まれてこの死を誰かに数えられるかもしれないということです。

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きょうは見送る側として数えることの虚しさにとらわれてしまいました。

薬はありません。

書き留めて、早く逃げるしかありません。

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